唐突な国道477号線の百井別れへのルート変更で、のんびりツーリングが酷道ツアーに一変した
本日は予てから行こうとしていた国道162号線をのんびりまったりとツーリングしようと思った。
自宅から出て小浜→京都、京都の京北に入った後は国道477号線、百井別れのあたりで京都府道38号線に行って鞍馬寺側から戻ろうとルートを考えていた。
険しい道や酷い道は通らず、比較的広めの道を自分のペースで進んでいく、まぁなんとも自分勝手なツーリング。
ソロツー・・・といえば聞こえはいいが、つまるところぼっちツーリング。まぁ何気にすることなし。
が、先般の大雨の被害のせいで(遊びの話で復旧作業が大変なほうぼうの方達には誠に失礼かつ恐縮だが)、ネット界隈では有名な酷道・・・もとい、国道477号線の百井別れの通行を余儀なくされた。
気温40度近くとか凄まじく暑かったのはともかく、本日快晴。絶好のツーリング日和。
今日の旅の思い出は、国道162号線よかったなぁ・・・で終わりたかったんだが、あまりに国道477号線の百井別れが衝撃的すぎて、気持ちのいい道も、道中にあるきれいな景色も今となっては覚えてはいない。
まずは、国道162号線の道すがら。
画像は至・小浜の方角だが、見ての通りありがたいことに京都側への道の入りはガラガラ。
162号線を進むと堀越峠といった場所を通って京入りするみたいだ。
国道162号線でビビッときた休憩ポイント。
こういう河原はおばあちゃん・おじいちゃんちの近くの河原を想像できて、実にアットホームだ。
近くに神社もあった。
河原の方に目が行っていたもので、あまり目立たなく感じたが・・・気づけたのは僥倖、つまり、幸先がいいということだ。
162号線をずっと進んで、途中の道の駅で食った美山コロッケ。
牛乳を売りにしているらしく、乳がうまけりゃ肉もうまい。
なるほど空きっ腹に染み渡る甘さと牛の香。実に素晴らしい。
ここまで完全に当たりだ。
俺のスムーズなツーリング計画はこの先もなんのトラブルもなく、全てが計画通りに終わるのだろう。
きっと、この先の俺の162号線ツーリングも充足に満ち溢れているんだ。
ああ。思い出したかのように今、告白するわ。
これまで通った道も、道なき道でもバイクならどうにかなる。
いつとは言わんが、直近含めて通行止めの道を強行したことあるわ。
たとえ通行止めになっていようが、路肩が半分崩落していようが、バイク一本通るスキマがあるならそこを抜ければいい。
たとえ通行止めの柵があろうがこっそり退ければ進める。重機が道を塞いでいても、脇をぬえばいい。
そう。自分の道は自分で切り開くのだ。
自己責任でな!!!
そう。だから国道477号線から京都府道38号線へ向かうことにしても、例え、477号線から直前にこんな電光掲示板を見てもさ。
例え道が決壊してようが当然、俺は進む!つまり、俺がガンダムだ!
・・・でもさ。
これは無理。何が無理かって?
いや、普通に警備員さんがいたんだ。
まぁ、素直に警備員さんに聞いてみた。
俺「バイクでも通行無理ですか?」
警備員さん「あー・・・うん・・・無理ですね。」
人目がなければ看板のスキマを通るところだが、警備員さん曰くダメらしい。
無理だってさ。HAHAHA!仕方ないな!
マジかよ(´・ω・`)
決壊したのは、路肩だけではない。
俺の思い描いてたのんびりツーリング計画も、この瞬間に決壊した。
警備員さん「代わりにこちらの道から迂回して下さい。」
俺「あの・・・この道結構有名その・・・アレな道、ですよね?」
警備員さん「あーうん、そうなんだ。」
迂回できるのは知ってる。知ってるけど通りたくない。
何故なら・・・
477号線って酷道じゃん。
いや、酷い道は嫌いではない。
気分が乗れば、ホイホイ入っちゃう。俺そういうタイプ。
でも今日は気分が乗らない。
が、ワクウキしてきてホクホク顔で走ってきた162号線の道を頭を垂れて帰るのもアレなので・・・。
行ってやるよ!ああ、行ってやるよ!
ネットの知識でしか知らねーけど行ってやるよ!
ままよと思って進んだ道の先。
入った瞬間、酷道然としてきた。
傾斜がやばい。そしてなにより路側は砂利。
画像では一個だけど赤コーンが到るところに盛りだくさん。
もちろん、大方の崖側に設置されている安全のためのタイトロープは、ひしゃげたガードレールだけだ。
そしてこの申し訳程度のガードレールさえ、ないところもある。
見よ。このバキバキのアスファルトを。
これだけで、整備されていない年月と、酷道477号線における「道」の全てを物語っている。
正直、オフロードバイクではない自分のCBR250Rでは、サスペンションがガタガタ言いまくってこれ壊れるんじゃないかと本気で思った。
酷道157号線とか、福井険道203号線とかもこれまで走ってきたけど、それに勝るとも劣らない。
と、まぁ悪いところばかりではなく。
こんなマイナスイオンあふれるポイントとか。
美しい空とジモティたちの田園風景を感じられる開けたところとか。
俺みたいな(嘘だけど)信心深く、無理も通せば道理になるとか思ってるライダーにはありがたいお道祖さまとか。
夏の木々の青々さを眺められるいいポイントもたくさんある。
いやぁ、実に・・・
まぁ、大体はこんな道が続くんだけどね。
ああ、そういえばいい忘れてたけど普通に対向車来るよ。
車対バイクならすれ違い可能だけど、車対車は無理。退避スペースに下がってね。
場所が悪いと、かなり後ろまで下がり続けなければならないけどな!
こういう酷道界隈では、大抵はちみつくまさんが現れるとか書いてある。
昔、中免を取り立ての頃に行った伊賀の竹林でツキノワグマに遭遇し、彼(彼女?)の熱い視線をこの身に感じたことを、俺はこの先ずっと忘れない(トラウマ)。
この画像を見ると、百井別れ以前のヘアピンカーブは比較的良心的だということが嫌でもわかる。だって、あっちは道が割れてないもんな。
上から下へ流れる水流ってなんだか好き。
人の手がなくなったところは自然が栄えると言うが、ここがこの酷道477号線の最初で最後の個人的な高評価ポイント。
旧道とも言われてもおかしくのない百井別れからの国道477号線。
終わり際は実にあっけない。国道367号線へ進む側より撮影。
ああ。対向車線があるって素敵。
普段は俺みたいな田舎モンのあんぽんたんなドライバーが山道!ウェーイ!でセンター割って突っ込んで来ることにフラストレーションを溜めがちだが、477号線を抜けた先ではそれさえも心地よく感じる。
人は一人でも生きられるが、生きるしかできないってこういうことなんだね!
・・・ちげーよwwww
というわけで、本来であれば国道162号線のツーリングを楽しむはずが、酷道477号線の百井別れの酷道ツアーになってしまったの巻でした。
いやぁ、それにしても聞きしに勝る酷い道だった。
つか、最近こんな道しか走ってないような気がしてならん。
次はちゃんと終始気持ちよく走れる道を考えるか・・・。
大雨災害の皆さんに言葉だけでお見舞い申すところ、ついでに鞍馬寺に出る国道38号線のルートは一刻も早く復旧していただきたいものだと思った。切実に。
まぁ・・・酷道477号線。
なんだかんだでとっても楽しかった。
・・・気が乗らなかったことを除けばな。
モォ~たくさん。